別れ side”A”

どうも、B-CHALISEことユキトです。
今回はちょっと湿っぽい私小説でも。


 あなたと初めて出会ったのは、確か14年前だったよね。あなただけ他のみんなと会うのがちょっと遅くて、みんなから紹介されたんだっけ。
 出会ってしばらくはあまり会う機会も無くて、でもちょっとだけ近いところにいて。あの頃のあなたはあまり私に興味が無かったのも知ってたの、それにあなたは将来私に振り向く事も無いって思っていたから・・・。


 それでもその頃のあなたも含めたみんなでちょっと遠くにお出かけしたり、買い物に行ったりして。そんな時あなたはいつも同じ立ち位置にいたよね。
 色々とあってあの頃はみんなでお出かけする機会は少なかったけれど、あの頃はあなたのお父さんが率先してみんなを先導したり、兄弟も友達もいろんな人と遊んでいたよね。


 でもしばらくして、あなたのお父さんが身体を壊してしまって。それがきっかけで疎遠になって、ただ遠くからあなたの事を見てる日々が続いて。でも、それだけだったら良かったの。一番怖かったのはそのままサヨナラされることだったから。




 そんな風に思う日々が続いてたら、それが急に本当になっちゃったよね。急に私のお家のお引越しが決まって、私はついにあなたと会うこともできない、見ることすら叶わない状況に置かれてしまった。
 でもね。サヨナラされる事は怖かったけれど、あなたに振り向いて欲しいとかそんな考えは、その時はあまり考えた事がなかったの。
だってね。あなたにはもっと相応しいパートナーがいると思っていたから。
 気付かないようで気付いていたのよ?あなたが雑誌のグラビアをみながらあっちが良いだのこっちが好みだなとか言っていたのをね。



長くなりそうなので続く